最近フリーの身分を活かして色々なイベントに参加しています。
今回参加したのは【
ドリコム・セプテーニ Web2.0時代のウェブビジネス勝利術】
300人参加してた割りにまとめてくれたサイトがあまりない模様。全体をまとめるほどの気概はないので、簡単に気になった部分はまとめておきます。(間違いなどあればご指摘ください、すぐなおしますので)
文中※)は私が勝手に思ったことです。念のため。
▼株式会社ドリコム代表取締役 内藤裕紀氏
「WEB2.0という言葉にとらわれずに」という前置き。
現在の大きな潮流3つ。
・ソフトウェアにおけるデスクトップからインターネットへの転換
・ソーシャルデータベースという新しいインフラ
・インターネットにおけるロングテールの証明
今まではポータル路線(Yahoo!など)が強かったが、一つのサービスで凌駕することができる。
※) すっごく納得してしまいました。確かにその通り。でも思うことは、ポータルの辞書とか天気とか路線とか、こういったものとYouTubeとかのサービスって何か根本的に違う気がする。たぶんですが、そこらにありふれたものはポータルにあって欲しい気がする。1つのサービスでも使うだけの魅力を引き出すものは、ありふれてないもの。当たり前すぎ?
3つの潮流についての補足として)
今までのスピードは社員数に比例していたものに、インターネットの力が重なることでスピードの変化がもたらされている。
インターネットビジネスの狙いどころは何か?の解としての「商用広告のデータベース」
雑誌には2種類あって、いわゆるコンテンツを(ちゃんと?)作成している雑誌と、広告を集めただけで売り物になった雑誌(求人情報とか)。
この後者のタイプは、コンテンツ=広告であり、こういった広告をソーシャルデータベースというインフラにすることでビジネスが成り立つのではないか。
ロングテールを広告に絞ったとすると、テールの獲得には「広告配信技術」が必要となる。この際、ロングテールの骨格となっているものは以下の3つ。
・検索エンジンマッチ
・コンテンツマッチ
・アフィリエイト
▼株式会社セプテーニ 専務取締役兼COO 佐藤光紀氏
※) ここについては自分が余り興味をもてない内容だったのでご容赦を。メモを取ったのは以下のもののみです。
【WEB2.0≒Googleベース】
※) 個人的に「WEB2.0≒Googleベース」という文字列を見た瞬間、考え込んでしまいました。ウーン。
横の10年、縦の10年
24時間のリプレイス
量⇒質+量への価値観変容
※) 24時間のリプレイス、これを持ち出す時には具体的なツールorデヴァイスといった切り口が欲しいと思うわけです。
▼ファシリテータに
近江商人JINBLOGの上原仁氏を迎え、3者によるトークセッション
Q.シンプルなWEB2.0とは?
内藤氏)
「インターネットを活用した」⇒「インターネットだからできる」への変貌
佐藤氏)
「1つの大きなメディア」⇒「粒をバラしてもう一度くっつけなおす」こと
Q.WEB2.0時代のネットサービスにおける収益モデルは何?
内藤氏)
BtoCである。そのなかに3つ。
・EC(Amazonとか大きいところ)
・手数料・課金(ヤフオクなど、仕組みを作るのが大変)
・広告
となり、結局広告を軸に考えるのがこれからの新規ビジネスではないか。
ここで上原氏から2008年でSEMが頭打ちというソースがあるとの指摘。
参考(たぶんこれ):
2008年以降、検索連動型広告の成長速度は鈍化する
これに対して内藤氏から3つ以外の出現も考えているとのコメント。それ以上は伺えなかった。まだナイショらしい。
佐藤氏)
ECにチャレンジしてみる。
これからのECは(インフラ値の下落など)ハードルが下がっていき、SOHO〜個人にチャンスが生れてくる。そこでセプテーニさんのサービスでもあるドロップシッピングについて説明。大きな会社よりも個々人がスタートする流れになるだろう。(ただし、仕組みの構築との関係については「にわとりと卵」とのこと)
ちなみに、ドロップシッピングについては自分のエントリーにもあげたので以下を参照。
Podcasting -RTC Vol.11『ビジネスにするWeb2.0』
ちょうど、内藤氏、上原氏同席されたイベントで、この日もその話題が触れられていました。
Q.中期的にみてGoogleとの付き合い方は?
内藤氏)
まず、Googleについて会場へのアンケートがあった。内容はGoogleのサービスを何個使っていますかというもの。結果は3つ以上のGoogleサービスを使用している人は極わずか。これを受けた上で。
Googleに対して幻想的になっているとおもう。今は1つのサービス(YouTubeとか)が勝ってしまう時代。Googleを意識せずにOneServiceを作って行きたい。
※)この話を聞いてると、ドリコムってとても魅力的だと思っちゃいました。
佐藤氏)
GoogleやYouTubeをどうやって使うの?それらを使い広げていくことがビジネスになる。人と技術の溝をに架け橋を作っていく。とのこと。
Q.ネット第3世代といわれる、ドリコム、はてな、Mixi、Paperboy&Coにみられる共通点は?
内藤氏)
社員参加型の経営であること。
※)前にいた会社の経験からして、いい仕組みなんだろうなと思ってしまう。一度くらいはこういう仕組みを体験すべきかもしれない。
Q.競合他社と比較して自社のポイントは?
内藤氏)
ものづくり。新しい物を作っていくこと。
佐藤氏)
人の育成。
Q.今後の抱負をお聞かせください。
内藤氏)
2004〜2005はBtoBを手がけてきた。2006年はものづくり。新サービスを10個くらいは。
佐藤氏)
2005年までは売り方に注力してきた。これからは売り場の改善、構築(売り場作り)を目指す。
後は会場からの質問で気になったものを2つほど。
Q.WEB2.0を作り出すユーザの変化は?
内藤氏)
過去(見る)⇒現在(使う)⇒未来(活用する)
上原氏)
「インターネットが恐いも」から「普通だった」となり、「あたりまえ」になりかけている。
メディア型(1:n)から1:m:nの3段階へ、そしてコミュニティ化することでn:nの実現となるのでは。
※ちょっとしらべたら上原氏のこんなエントリー発見「
Web2.0を支える1:M:Nの構造 -User as Contributor」
Q.ネットビジネスのトレンドであるモバイルをモバイル2.0としてどうお考えか?(ちょっとニュアンス違うかも?)
内藤氏)
ポイントとして、PCは使うサービス、モバイルは見るサービスとして現在取り組んでいる。とのこと。
▽独り言
今回のイベントは300人とひしめき合う中、個人的には実りのある2時間だったなと思いました。簡単な自分の意見は文中に入れておきましたが、全体として。
このイベント中に一番感じていたことは、スピードという単語でした。
当然技術スピードはその通りですが、その技術に乗っかる人の進化も焦点。また、会場でも出てましたが、世代という波もあります。
「日本人全員から1円もらえば1億円あつまるよね」というのも、全体がのっかるからこそ出来る仕組みであって、やはり今のインターネットビジネスは氷山の一角だと思うわけです。
どんなにがんばっても「受け付けない世代」というのはありますし、「理解できない世代」もあります。この状況がインターネットを『当たり前』という次元まで引き上げるのには、まず世代の移り変わりが大きい。でも、世代が移り変わる速度は今も昔も変わらない(と思う)わけです。それなのに技術はひたすら加速しつづける。
Podcasting -RTC Vol.11『ビジネスにするWeb2.0』のエントリーの内容ですが、「ネットを知らない人がMixiをやってる」といったショートカットを作り出すことがが成功なんでしょうね。